人間と同じように、地球も生きているひとつの生命体ーーこれがいわゆるガイア理論である。
ガイア理論は、NASAに勤務していた大気学者で、化学者でもあったジェームズ・ラブロックにより1960年代に仮説が提唱された。
ラブロックは当初、この理論を「自己統制システム」と命名したが、後に作家のウイリアム・ゴールディングの提案により、ギリシア神話の女神「ガイア」にちなんだ名前へ変更した(科学者の中にはメタファーに対する理解が乏しかったりメタファーを嫌ったりしている者が多いので、この「ガイア」という命名が、科学者の感情的な反発を招いた面もある、ともいわれる)。
提案時は、主に気候を中心とした、生物と環境の相互作用についての仮説であった。この相互作用には、何らかの「恒常性」が認められる、としたものであった。当初は理解されなかったが、次第に賛同者を得て、シンポジウムも開かれるようになった。
また、批判によって理論が鍛えられ緻密化し、さらに多くの賛同者を得ていった。ガイア理論に当初は否定的だった科学誌『Nature』も、やがてこの説を評価するようになり、1990年代以降には、公式に認められたといってよいような状態になっている。
影響
ガイア理論では、地球があたかもひとつの生命体のように自己調節システムを備えている、としている。そのような観点に立つと、地球環境に対して人為的な介入を行うことについては、現代の科学技術による近視眼的・部分的な措置を計画したりするのではなく、もっと、地球の大きな生命の流れ、とでも呼んだほうがよいような、全体的な何か、に配慮したうえで判断をすべきだ、との見解・説も生まれている。
ガイア理論の、このような全体論的な地球の把握方法は、人間中心の視点でのエコロジーではなく、生態系がそれ自体で固有の価値を有しているからエコロジー活動を行うのだ、とするディープエコロジーにも大きな影響を与えている。
wikipedia-ガイア理論より
環境を破壊し続ける我々人類は、あたかも人間の体の中で悪性なウィルスを駆逐するかのように、地球によって排除されるのだろうか。
近年見られる極端な異常気象や自然災害は地球が人類を外敵とみなしはじめた証拠なのかもしれない。
4 Comments
匿名
6月 9, 2018 at 4:50 am100歩譲って地球が生命体だとして、そこから生まれた人間もその一部ってことにはならないかなあ
だとしたら排除するだろうか?
匿名
6月 10, 2018 at 9:15 amだって人間は地球に生まれたガン細胞だもの。エラーみたいなもの。
匿名
6月 11, 2018 at 6:57 amなるほど総体として生命システムであるとするのか
匿名
8月 12, 2018 at 7:06 am人間だって抗がん剤や手術で癌を克服しようとする
ならば地球も自身を蝕む癌細胞の如く暴れる人間達を排除することも当たり前なのかもしれない…