セーヌ川の身元不明少女

セーヌ川の身元不明少女

これは「史上最もキスされた顔」である。というのも、この少女のデスマスクを元に心肺蘇生用のマネキンが作られたからだ。
少女は、セーヌ川で引き上げられた水死体だった。

しばしば繰り返される物語によると、1880年代の終わりごろ、セーヌ川のルーブル河岸から一人の少女の遺体が引き上げられた。その遺体には暴行の痕跡がなかったことから、自殺と考えられた。パリの死体安置所の病理学者は、彼女の美貌に心打たれ、型工を呼んで石膏のデスマスクを取らせた。別の記述によると、そのマスクはドイツのあるマスク製造業者の娘から取ったものだという。この娘の身元はついに判明しなかった。

デスマスクの型を取った型工は、ロレンジ一族のモデル製造業者の者だと信じられている。ロレンジ一族の一人であるクレール・フォレスティエは、このモデルは型を取ったときには死んでいなかったと考えている。フォレスティエは一族のモデル工房で働いているが、川から引き上げられた死体は通常これほど明瞭な容貌と保っていることはないと述べている。また、肌の引き締まり具合から、このモデルの年齢は16歳を越えることはないと推定している。

これに続く数年のうちに、数多くの複製品が作られた。そうした複製品は、あっという間にパリのボヘミアン集団において時代の先端を取り入れた不気味な内装品として使われるようになった。その後もアルベール・カミュほか多くの者が、彼女の謎めいた微笑をモナリザの微笑になぞらえ、彼女の人生、死、そして何者であったのかについて、その不気味なまでに幸せそうな表情が物語ることに関して多くの憶測を示した。

複製品が広まるにつれ、この姿形の評判は芸術メディアの歴史に関係してくるようになる。オリジナルの型が写真撮影され、そのフィルムのネガから新しい型が作られた。これらの新しい型には、水から引き上げられた死体には通常残らないような細かい造形が表現されていたが、型にこうした細かい造形が明瞭に残っていたために、ますます信憑性を高めることになった。

wikipedia-セーヌ川の身元不明少女より

あなたが人工呼吸の訓練で使用した人形は、この少女ではなかっただろうか?

4 Comments

  • 匿名

    5月 4, 2018 at 12:39 pm

    引き上げられた時、死亡宣告されたけどじつはまだ生きてたんだよね。
    だからこんなに綺麗なままの顔のデスマスクができたらしい(てことは石膏で殺された??)。

  • 匿名

    5月 5, 2018 at 2:40 am

    おい18歳未満やんけ…キスしていいんか

    匿名

    5月 10, 2018 at 1:59 pm

    関係ないけどさ、パリ行ったことあるんだけどセーヌ川って濁ってて汚いよな
    街並みが綺麗なだけに残念

    匿名

    5月 26, 2018 at 3:46 pm

    生きてたからこんな綺麗な顔になったんだろ
    死亡判定とか適当そうだし

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