ロンドン大学の所有している絵画の中で、試験中にだけイギリス国旗で隠されるものがある。
1864年にエドウィン・ランドシーアによって描かれた『Man Proposes, God Disposes(人は提案し、神は処置する)』である。
これは19世紀に行われたフランクリン遠征にインスピレーションを受けて描かれたものであり、二匹のシロクマが屍肉を貪る様が描写されている。
フランクリン遠征とはイングランドが北西航路を開拓するために北極海を探検したものであるが、結果失敗し129名が全員失踪もしくは死亡した英国史に残る悲惨な出来事である。
一部発見された人骨からは人肉食を行なった形跡も見られ、一向に堪え難い苦難が降りかかったことは間違いないとされている。ーー斯様に悲惨な主題の絵画なのだ。
オークションで販売されたことを契機に最終的にロンドン大学に展示されるに到ったのだが、前述の通り試験中はユニオンジャックで隠される。
そういう慣習だから、と言ってしまえばそれまでだが一体何故絵は隠されるのだろうか。一説には学生が精神的に不安定な時期にこれを見ると狂ってしまうからだとも言われているがーー果たして。
4 Comments
匿名
8月 14, 2018 at 5:15 pmなんで試験中なんだろ
試験中に自殺者が続出したのか?
匿名
8月 14, 2018 at 10:58 pmまあ、試験に良くない影響を与えたくなかったんでしょうなぁ
匿名
8月 22, 2018 at 9:01 pmいわくつきの呪われた絵よりも意味を知って気が狂うこの絵の方が怖いな俺は。
匿名
7月 12, 2020 at 11:40 pm(人は提案し、神は処置する)
テストには向かない題名です