1990年11月3日、アメリカ・ヴァージニア州ラングレーにあるCIA本部敷地内にとあるオブジェが建てられた。
S字のカーブを描いた銅板でできたそれは、表面が1700字程度のアルファベットで打ち抜かれている。
オブジェのタイトルはクリプトス。彫刻家ジム・サンボーンによって作られた未だ解かれていない暗号である。
銅板は標準的な26文字のアルファベットとクエスチョンマークによって構成されており、4つのセクションに別れている。セクションごとにメッセージが隠されており、現在3つまで解読されている。
・解1
BETWEEN SUBTLE SHADING AND THE ABSENCE OF LIGHT LIES THE NUANCE OF IQLUSION
wikipedia – クリプトスより
「かすかな影と光の欠如の間に幻想の陰影が横たわる」
これは製作者自身による詩句である。またこのメッセージにはスペルミスがあり、iqlusionとなる箇所がある。正しくはillusion(幻想)であり、これが解読を難しくしていた。
・解2
IT WAS TOTALLY INVISIBLE HOWS THAT POSSIBLE ? THEY USED THE EARTHS MAGNETIC FIELD X THE INFORMATION WAS GATHERED AND TRANSMITTED UNDERGRUUND TO AN UNKNOWN LOCATION X DOES LANGLEY KNOW ABOUT THIS ? THEY SHOULD ITS BURIED OUT THERE SOMEWHERE X WHO KNOWS THE EXACT LOCATION ? ONLY WW THIS WAS HIS LAST MESSAGE X THIRTY EIGHT DEGREES FIFTY SEVEN MINUTES SIX POINT FIVE SECONDS NORTH SEVENTY SEVEN DEGREES EIGHT MINUTES FORTY FOUR SECONDS WEST X LAYER TWO
wikipedia – クリプトスより
「まるで見えなかった。どうやったのか? 地球の磁場が利用された。X 情報が集められ、地下の秘密の場所に送信された。
X ラングレーはこれを知っているか? そうに違いない。それはそのどこかに埋められている。X その正確な位置を知る者は? WWのみだ。
これは彼の最後のメッセージだった。X 北緯38度57分6.5秒、西経77度8分44秒。X 2層。」
こちらも第1のメッセージ同様スペルミスがあった。地下のundergroundとなるところがundergruundとなっていた。実際にこの場所はオブジェから約200フィート南西を示しているとのこと。
・解3
SLOWLY DESPARATLY SLOWLY THE REMAINS OF PASSAGE DEBRIS THAT ENCUMBERED THE LOWER PART OF THE DOORWAY WAS REMOVED WITH TREMBLING HANDS I MADE A TINY BREACH IN THE UPPER LEFT HAND CORNER AND THEN WIDENING THE HOLE A LITTLE I INSERTED THE CANDLE AND PEERED IN THE HOT AIR ESCAPING FROM THE CHAMBER CAUSED THE FLAME TO FLICKER BUT PRESENTLY DETAILS OF THE ROOM WITHIN EMERGED FROM THE MIST X CAN YOU SEE ANYTHING Q (?)
wikipedia – クリプトスより
「ゆっくりと、じりじりするほどにゆっくりと、戸口の下の部分を塞いでいた通路の瓦礫の残骸が取り除かれた。震える手で、左上に小さな穴を作った。そして、その穴を少しだけ広げると、中にロウソクを入れて、覗き込んだ。部屋から漏れてきた熱い空気で炎がはためいたが、まもなく部屋の中の詳細が霧の中から現れてきた。X 何か見えるかね? Q」
これは1922年ツタンカーメンの墓を発掘した考古学者ハワード・カーターの日記から引用したものである。
・解4
わずか97文字のこのメッセージは未だ解読されていない。サンボーンは最初の3つの暗号にヒントが隠されているという。
また、64~69文字目までの6文字NYPVTTとなっているところはBERLINになると明かしている。
果たしてこの謎が解読される日は来るのだろうか?
5 Comments
匿名
9月 23, 2018 at 9:15 amよしAIに任せよう
匿名
9月 27, 2018 at 10:16 pmIQLUSIONはスペルミスじゃなくてそうしなきゃいけない理由があったと考えるのが自然だよな
ここに糸口がある気がする
匿名
9月 30, 2018 at 6:17 pmちょっとスペルミス多すぎじゃありませんかね
匿名
4月 13, 2020 at 5:49 pm壮大なアナグラムだよ。だからスペルミスはわざと。というよりそうせざるを得なかったってとこか。
匿名
1月 26, 2021 at 5:39 pmk2とk3のxってもしかして!(eXclamation mark)だったりする?