ネブラ・ディスク

ネブラ・ディスク

ネブラ・ディスクとは約3600年前に作られた人類最古の天文盤と言われている。
1999年、ドイツ中央部、ザーレラント地方の街ネブラで発見された青銅の円盤である。

直径約32cm、重さおよそ2050gの青銅製。円盤の厚さは、中央から外側へとおよそ4.5〜1.5mmへと減少している。現在の状況は緑色の緑青をふいているが、元の色は茶色を帯びたナス紺色である。

約3600年前に作られた人類最古の天文盤であると、2005年ドイツの研究チームが結論づけた。この盤の上には金の装飾(インレー)で、太陽(または満月)と月、32個の星(そのうち7つはプレアデス星団)などが模られ、太陽暦と太陰暦を組み合わせた天文時計であると考えられている。

もともとの天文盤には、37個の金のインレーがあった。1つのインレーは、古代に既に取り除かれていたが、その前の位置は、まだ見える溝により決めることができる。円盤の縁は、前面から38個[1]の穴が開けられ、その穴の直径は、およそ2.5mmで、互いから決まった位置に開けられていた。

wikipedia-ネブラ・ディスクより

このディスクは、太陰暦と季節を同期させるために用いられた可能性が高い。また農業にとっての暦としても使えるという。

このディスクの使い方について研究された結果、春分・秋分の日に太陽の沈む位置を三日月側の弧枠の中央へ合わせると、冬至には弧枠の左端に、そして夏至には弧枠の右端に太陽が沈むことが判明した。日の出の場合は、春分・秋分の日に太陽が上る位置を弧枠の中央に合わせると、冬至では弧枠の右端が、夏至では弧枠の左端が太陽の上る位置となる。その弧の中心角は82~83度であった。これは、1年を通じて、日の入りまたは、日の出時の太陽が地平線に描く軌跡と一致した。さらに、夏至時に、この場所から見ると夕日が北部ドイツ高地ハルツ山脈最高峰ブロッケン山(標高1,141m)に隠れるため、天象観察に使われていたことに確信が生まれた。また、ケルト時代に、バルテン(Baltaine)祭りとして知られる5月1日の春祭りの日には、太陽は、ハルツ山脈南部のキフホイザー・マシーフ(塊状岩山地)の最も高い丘であるクルペンベルク(標高473.6m)の背後に沈む。そして降霜は、この日に終わる。春祭りは、今日ではヴァルプルギスの夜に受け継がれ、キフホイザー・マシーフは、生け贄の願掛けシャフトや伝説など古代の宗教的象徴となっている。

wikipedia-ネブラ・ディスクより

青銅器時代にすでに高度な天文学知識を持っていた証拠になるのかもしれない・・・。

3 Comments

  • 匿名

    5月 7, 2018 at 10:23 am

    これだけで天体の動き把握してたとかすごい

  • 匿名

    5月 7, 2018 at 11:13 am

    太陽より月の直径がでかいんすけどw

    匿名

    5月 9, 2018 at 5:23 pm

    ただのフリスビーだった説をここに提唱したい

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