山口県にある、普通の小さな町が日本社会を動かしているーーこんな噂がまことしやかに囁かれている。
田布施システム、と呼ばれるもの詳細はこうだ。
人口1万5千人にも満たず、中学高校もそれぞれ一校しか無い弱小地方自治体(敢えてこう言おう)の田布施町は、その規模に見合わぬほど日本の要人を輩出している。
例えば、岸信介。戦後に活躍した総理大臣だ。安倍首相の祖父としても知られている。
そしてその弟である佐藤栄作もやはり田布施出身だ。主に知られる彼らだけでなく、他にも衆議院議員や参議院銀を輩出している。
政治家だけではない。神道天行居という秘密結社や、天照皇大神宮教という宗教団体(踊る宗教として一時期脚光を浴びた)もこの街で生まれているのだ。
ではどうして、この町にこれらの人やものが生まれたのだろうか。単なる偶然と片付けるにはあまりにも不自然である。
一説には、明治天皇すり替え説で天皇に成り代わった大室寅之祐が田布施出身であり、ゆえに田布施人脈に繁栄がもたらされたというのである。
この田布施システム、ユダヤ陰謀論や朝鮮陰謀論など各方面を巻き込み陰謀論のデパートの様相を呈している。その多くはきっと根も葉もない噂に過ぎないのだろうが、事実としてこの町周辺から要人を輩出しているのは否定し難い。
それに尾ひれがついて、田布施こそが真の日本の中心であるといった言説を生み出しているのだろう。
日本を動かしているのは、永田町?それとも霞ヶ関?ーー田布施システムを信じる者にとって、答えはどちらもNOだ。ネットを中心に広がっているこの噂が、事実として日本国民に知られる日がいつか来るのかもしれない。
3 Comments
匿名
1月 19, 2020 at 8:09 pm仮に本当に田布施という町が日本を動かしてるならもっと栄えてなんなら大都市になってても良くないか?
よって噂はガセだと思う
匿名
1月 20, 2020 at 1:50 pmこの話の面白いところは、右も左も陰謀論を利用しようとしているところ
右派は半島の影響力を背景にして田布施システムは維持されていると言い、左派は安倍政権の支配力の源泉だと言う
どっちもどっちやな
匿名
1月 21, 2020 at 12:00 pmすり替わったって言われてる大室の子孫が今も田布施に住んでるらしいんだけど、「自分は天皇の末裔じゃ!」って触れ回ってたじいさんがいたそうな。この人も陰謀論の被害者のような、ある意味幸せなような…