近世における日本水墨画の代表作の一つであり、国宝の中でも人を惹きつけて止まない長谷川等伯の「松林図屏風」。
墨の濃淡のみで3Dに見せることに成功しているとも言われる大傑作であるが、この水墨画には謎が多いことでも知られている。
疑問①
いったいいつ描かれたのか
長谷川等伯の作であることは間違いないのだが、制作年代は不詳である
疑問②
誰のために描かれたのか
この絵を発注したのは誰だったのかについては全くわかっていない
疑問③
実は下書きだったのではないか
墨が跳ねた跡が至る所にあり、およそ本番の作品とは思えないとも見える
疑問④
印章が等伯の本物ではない
何故か等伯の印が偽物であることがわかっているが、なぜそうなったのかが不明である
以上の様に、この水墨画には不思議な点が多い。
それでも尚見る者を魅了し続ける本作は、理屈を超越した素晴らしさが宿っていることは間違いないだろう。
3 Comments
匿名
7月 8, 2018 at 9:52 pmもし下書きだったとしたら等伯自身がこの人気に困惑してるだろうな…
匿名
7月 9, 2018 at 8:14 pm本人が書いた者なのは間違いないんだろうけど印が偽物だったことが説明つかないんだよなあ…
やっぱり下書き説が濃厚で完成品じゃないから違うハンコ押したんかねえ
匿名
7月 9, 2018 at 8:28 pm天才の考えていることは凡人にはわからないやつか